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2026-09-03

アガサ・クリスティ『そして誰もいなくなった』レビュー

著者アガサ・クリスティ
発表年1939年
ジャンル本格ミステリ・海外文学
特徴閉鎖空間もの、童謡見立て殺人

「ミステリーの女王」と呼ばれるアガサ・クリスティの代表作の一つで、世界で最も売れたミステリー小説とも言われる古典的名作。孤島にある屋敷に招かれた10人の男女が、身に覚えのない罪を告発され、一人また一人と姿を消していく。誰が仕組んだのか、そもそも生存者は残るのか、という緊張感が最後まで続く。

閉鎖空間ミステリーの原点

外部との連絡が絶たれた孤島という舞台設定は、後の「クローズドサークル」ミステリーの定番として、数多くの作品に影響を与えたとされる。限られた人数、限られた空間の中で犯人捜しが行われるという構造は、この作品以降のミステリーで繰り返し使われる型となった。

童謡になぞらえた見立て殺人

作中では「10人のインディアン」という童謡の歌詞になぞらえる形で事件が進んでいく構成が特徴で、次に何が起こるのかを読者に予感させながら物語を引っ張っていく仕掛けになっている。この見立ての手法も、後続の作品に大きな影響を与えたと評されることが多い。

こんな人におすすめ

ミステリー小説を読んだことがない人が最初の1冊として選んでも読みやすい分量と構成になっている。海外小説特有の言い回しに慣れる意味でも、翻訳のこなれた版を選べば入門として無理がない。

作品データについて

本記事の作品情報は一般に公開されている書誌情報をもとにまとめています。出版社や版によって収録内容や翻訳が異なる場合があります。

そして誰も
いなくなった

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本記事は結末やトリックの核心には触れていません。安心して読み進めていただけます。